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今日のふるごと -66-

悪を治すに道有り。状(かたち)無くして天の道を以(もちう)るは是れ其の道なり。
在る人曰く。理を以て悪を治むるは是れ聖人の道なり。理を以てせざるは道に非ず、道に非ざるを以てするは是れ異(あだし)道なり。
是れ宗天の一道なり。

「御語本紀」より

 聖徳太子が曰われた。天道、地道、人道に背くものが悪である。天道とは常恒不変であり、またどこにでもあるもので理と気に分かれる。その理は心となり、その性は仁(はるごころ)、智(なつごころ)、義(あきごころ)、礼(ふゆごころ)、信(土用ごころ)となり、そこから発るものが情である。その本理に塵埃をつけず、そのままに顕すのが聖人の道である。
“宗宮を鎮め宗廟を禘り、社稷を起こし、聖陵を尊び、先徳を隆め、先功を盛りかえし、風雨を時に従わしめて百姓を化導する”ことが聖人の道である。
 道は五徳を以て五倫を修むるのみと誨えるが、「理を以てせざるは」といっているように道には総別がある。仁智義礼信は五つのはたらきの道となる。「道」は総称であるので、本理に合致しない道は道ではない異(あだし)道である。異道は外道で我が皇道ではない。
宗天の一道は一派の出る本の道をいう。徳有りて宗(たっとば)れるゆえである。

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